2012年12月22日土曜日

池波正太郎と開高健に学ぶ 文章を綴ることを生業とすること

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「本物」の職人
何故池波正太郎を浮かび上がってくるのか?
(乱暴な冒頭で失礼いたします。詳しくは「冬至の雑記」を読んで頂ければ幸いです)

池波正太郎を触れる前に 開高健から触れさせて頂きます。
「文学を純粋に職業として考えてみると、まず月給がない。ボーナスがない。出張手当が
 がない。 接待費がない。退職金がない。国民年金は郵便局に毎月、賭け金を払いつづ
 ければもらえ る らしいし、文芸協会に入れば健康保険はつくけれども、ただそれだけ。
 ないないづくし。
 しかも 自分に果たしてどのくらいの才能があるのかもわからない。一寸先は闇ということに
 気づく わけだ。」
文豪の旅は「豪快」「驚き」「興奮」「胃袋」です。

「それでも、もう物を書くのが職業なんだから、ちくちくとタワゴトの羅列にふける生活を送る
 こと になるが(Gにとっては耳の痛い表現です・苦笑)
 突如としてスランプに襲われる。君はそれを酒で ごまかし、時たまの旅行でごまかし、
 時たまの罪のないお粗末な浮気でごまかしていくんだけ れども、生活はたちまち破綻を
 きたす。賞をもらった当座、少し騒がれて、週刊誌や月刊誌の グラビアに顔が出て、
 テレビの対談やインタビューにひっぱりだされはしたが、これが一度か 二度で終わって
 みると、シャボン玉に過ぎなかったことがつくづく身にしみてわかってくる 仕掛けなのさ」

引用 知的な痴的な教養講座 開高健 集英社文庫より

G自身もこんな内容を書いてみようとイメージが次々出てくることもあれば
まったくの白紙の状態もあります。
イメージが浮かんだからといっても 実際に書き始めると 頭の中のイメージとはまったく
異なる表現やストーリーになることは毎度のことです。

池波正太郎のエッセイの中でも 開高健と 同じようなことを吐露しています。
池波正太郎は夕餉の晩酌の後に 仮眠をとって深夜に起きて ご自身の好きなレコードを
かけて 原稿用紙にむかい 朝まで執筆をするリズムだったとのこと。
原稿用紙に向かって 万年筆が走りだし その万年筆の赴くままに創作を続けていたようです。

「明日書けるという保証はまったくない日々を送ってきた」

と書いていることを一昨日想起したのでした。

芥川賞作家 そして直木賞作家のような文豪が日々の創作活動において その日暮らしで
あればBlog書きビギナーのGが「出たとこ勝負」であることは当たり前のこと。
開高健 池波正太郎という食いしん坊な文豪に一昨日は救われた一日でした。
締切を守らず 編集者を泣かせるのイメージが定着している作家の中でも 池波正太郎は
締切をきちんと守ろることでも有名でした。
こうした「心配り」があることも 多くのファンを獲得した要因のように思います。

弊社もこうした 偉大な先達の
「心配り」
を学び生かし 本物を皆様へお届けいたします。
お引き立ての程 宜しくお願い致します。
良い週末をお過ごしいただければ 幸いです。
本物に学び 本物の魅力を伝えてまいります。
弊社HPにて 好評発売中でございます。

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